最近よく(?)『フレイル』と言う言葉を聞いたり見たりするようになりました。
福山市でもフレイル予防に力を入れるということで、予算がついています。
僕は、このフレイルという概念を1年前位に知りましたが、
その時は、やはり欧米の考えは進んでいて、その通りだな、と感心しました。
そして今、日本でも言われ出していますが、本当にその意味の本質をとらえているのだろうか。
今のフレイルの捉えかたは、数年前から流行りだしたロコモティブシンドローム予防が名前が変わっただけの気がする。
ロコモティブシンドロームは、廃用性症候群の名前が変わっただけ。
言葉遊びが続いているだけで本質というか本気が感じられない(ADL低下予防も大切なのは認めています)。
フレイルの考え方の本質は、その人のADLだけではなく、心身・精神因子や環境因子を含めた全体を捉えることだと思い、私は同感だと思いました。
僕は、認知症予防のひとつにいかに鬱を予防するかが大事だと考えています。高齢期に何か大切なものを無くした時、喪失感からくる一時的な鬱からフレイルな状態になり、認知症へ繋がっていくと考えています。
本気でフレイル予防を福山市が取り組むのなら、このタイミングで積極的に介入し、持続的な社会的取り組みを『おせっかい』する必要があるのです(今は一時的な運動のようなものばかりな気がする)。
今の社会、『おせっかい』が難しい社会になっていると思います。僕は、そんな『おせっかい』がしたい!